関西の活字

先日、友人が大阪の雑貨屋で見つけたという活字がうちにお嫁入りしました。

これ、衣類のタグを印刷するときに使われた活字だそうで、アイロンや手洗いマーク、色落ち注意の文章、繊維素材の名称などが刻印されています。おもしろい!
これを布に印刷して、オリジナルタグでも作りたいところですが、ひとつ困ったことがありました。それは、活字のボディーにある出っぱりと、ポイント数です。

画像の横たわった活字は、左手前がフェイス(字面)ですが、右の腹面に出っぱりがあります。状況から察するに、この出っぱりはタグ専用印刷機が一般の活版印刷機とは異なるものであったからだと推測されます。さすが、繊維産業が盛んな西日本、活字も所変われば品変わるといったかんじです。

また、上の画像は先日友人がこの活字を使って印刷したときのようすです。問題の出っぱりは紙ヤスリで削ってうちのアダナで印刷しました。そして、この活字のポイント数を調べたところ、18ポより少し小さいということで、スペースには18ポを使い、活字の部分にできる隙間は紙で埋めて組んでいました。たぶん17ポイントくらいの大きさなんじゃないかとのことです。

活字のサイズ基準の違いは、欧米でも例があるという話なのですが、その辺は勉強不足であまり詳しくないですすいません。


そのうち、この関西活字を使って自分でも何か刷ってみたいと思っているので、印刷したら報告しますねー。