「もてあましのの」プロジェクト1

数日前にここで書きましたが、「の」を200個使って、名刺用紙に地紋を印刷したら良さそうだということになったので、さっそくやってみました。

8ポの「の」だけで名刺用紙全体を覆う場合、ベタ組みでは「の」が足りないことに気付きました。ということは、文字の間にスペースを入れれば全体を覆えそうだな(みたかんじ)と思って、一文字ごとに2分をはさんで、木インテル(5ポくらい?)を使い、それでも足りなかったので、空白のラインを縦と横に入れてみました。なおかつそれでも足りなかったので、いくつか「め」とか「わ」とか「た」も使いました。ちなみに文字の向きはバラバラです。


組版を終えて白い紙に水色のインキで試し刷りしました。見えにくいけれど、ちょっとどこかの国旗みたいにも見えるかな?


水色のインキは見えにくいので、濃い色のインキでも試し刷り。これはこれで独立した作品みたいになった……かも?

と、ここまでやったのですが、やっぱりスペースが空きすぎていると地紋ぽくないかんじが……わたしだけでしょうか。でも、わたしのイメージでは「文字がびっしりでうわあぁー!」みたいにしたかったので、急遽「の」以外のひらがなも全て動員して、縦も横もベタ組みで、つまり純粋に活字だけを並べて名刺大を埋めようと試みました。文選箱に名刺を敷いてその上にありったけのひらがなを載せてみましたが、足りませんでした。じゃあ、まずはところどころ穴開けてみるかと思って、またしてもさっそく実行に移りました。


ひらがなだけだと名刺面積の3分の2くらいしか埋まらなかったので、8ポの込め物を使ってスペースを作ります。インテルがないので、上下左右の活字が倒れると心が折れそうなほどの手間になります。慎重に、ピンセットで込め物を入れていきます。


やっとできました。肩凝ったー。ふー。試し刷りは明日以降にしようかな。スペースがやっぱり気になったら、今度は何を使おうか。8ポゴシック体かな?