活字の地金彫刻師に会ってきた4

会場で名刺交換した方に、ブログやホームページをお持ちの方がいらしたので、紹介します。活版印刷を前面に押し出したサイトなので、もう知っている方もいらっしゃるかと思いますが。

  • 活版散歩:今回の名人の講演会を企画運営した一人のブログ。イベント情報以外にも活版関係の話題がたくさん。
  • LUFTKATZE:上記の方のホームページ。活版印刷で作った商品の通販とか、デザインや印刷の発注ができる。
  • 山羊の木:講演会企画運営の、もう一人の方のホームページ。活版印刷関連はサイト内「海岸印刷」にて。そこの「日誌」ブログで以前の名人講演会の詳しい記事あり。写真が美しい。


会場では知り合いの活版仲間にも会いました。
勉強会が終わって、時間があるなら一緒に銀座に行こうということになりました。目的は王子製紙のペーパーライブラリーと、とあるタイポグラフィー系の展覧会、ついでに伊東屋王子製紙のペーパーライブラリーでは、見本の紙を自由に持ち帰ることができるということで、期待して行ったのですが、休館日でした。次回上京するときには平日に来ていろんな紙をもらって帰ろうと強く、強く心に決めました。
そしてその活版仲間と移動中に話したのは、活版印刷の未来についてです。
以下その時のバカ会話(多少の脚色あり)。





「産業としてはもう成り立たないんだから、アートやクラフトの方向に行くのは絶対だよね」
「活版でアーティスティックな作品作ってる人、いるよ」
「それとね、もっと一般人に知られなくちゃ。もうね、手段とか選んでらんないね。例えばさ、ジャニーズの人主演でドラマ化とか」
「あー、地金彫刻名人の孫役とかで」
「そうそう、2時間ドラマでもいいし、NHK朝のテレビ小説になればもっといい」
「落語はまさにそのルートで若者に浸透してきたよね」
「だからさあ、主人公が活版印刷を絶滅させないために、アート方向の作品刷るわけよ。で、日本ではあんまり評価されないんだけど、海外で評価されて逆輸入みたいな」
「あーねぇ、子供の頃は活版なんてやらねえとか言ってんだけど、美大に行って、あらためて活版の美しさに打たれる! 海外留学してもいいかもね」
「そうそう。でも、取材とかアレだね、印刷会社同士って、けっこう仲悪いから……」
「んんー? そんなケツの穴のちいせえこと言ってたら、活版、死んじゃうよ? 死ぬって、不可逆的な反応だよ? 永遠に失う、または多大な労力と時間と資金をかけてゼロから新しく復活させなきゃいけなくなるんだよ? オトナってバッカじゃないの?」

だれか、脚本書いてテレビ局とか出版社にもってってください。あとで「発案は私だ!」とか言わないからさ……(涙)