活字でクラフト〜オーブン粘土編1

鉛活字で手軽に遊べないかなぁと思って。
第一弾は、うちの猫の迷子札を作成します。うちの猫は室内飼いですが、町の決まりで飼い猫には首輪と迷子札が義務になっているらしいということを先日知りました。迷子札には猫の名前と飼い主の連絡先を記すことになっています。そこで、活字で文字を組んだ迷子札を作ろうと、ただいま試行錯誤中。



8ポゴシック。組版は、セロハンテープで固定。ハンコのように手持ちで粘土に型押しします。迷子札の素材は、オーブン粘土です。紙粘土よりは固いです。型押しした後、アクリル絵の具を凹みに埋め込みます。



試作品1。活字が粘土とくっついて、型押しがうまくいかない。文字が判読できず。粘土がくっつかない工夫を数日間悩む。


試作品2。活字に、祖母愛用のシッカロールをまぶして型押し。うまくはがれてくれたが、文字によっては読めない。ゴシック体は不適と判明。


8ポ明朝体組版。数字は10ポTimes。


試作品3。明朝体+シッカロールでなかなか良い感じ。


これを120℃のオーブンで焼き固めて、猫の首輪にぶら下げるのだ。ふふ。続報を待て!




知り合いに電話でこの話をしたところ、なんでアダナがあるのに、活字を印刷以外に使う必要があるのかって言われました。それは、ここのバカ会話と関係がありまして。鉛活字単品で、おうちで又は教室的な場で、工作ができれば、活字文化に触れるきっかけになりやすいのかなと。活版を触ったことのない方が、活字で印刷体験をするには、組版の技術や印刷機材が必要になって、準備する人にとっても体験する人にとっても、なかなかに敷居が高すぎます。でも、これだったら活字と粘土とオーブンだけでできるから、手軽でしょう? もっと活字を知りたいと思ったら、文献をあたったり、博物館に行ったり、活版体験ができる教室に行ったりできますよって、お伝えできる。そういう思いで、ただいま試行錯誤中。