自作印刷機と、ひらがな活字の比較

先日落札したひらがなと、うちでもてあましていたひらがなを比較しようと思って、試し刷りしてみました。
組版をして、さてチェースに組み付けようと思ったら、あれ、チェースが見あたらない。そうだ、子供達に見せるために教室に持っていったんだった。ということで、今日は、自作印刷機で印刷してみました。ただ、グーテンベルク先生には申し訳ないのですが、木のボルトで印圧をかけるのはナシです。たった2行の版なのでね。とりあえず、画像をご覧ください。


今回使ったのは、自作印刷機の心臓部、アダナで言うと、チェースと圧板にあたる部分。構造を簡単に説明すると、蝶番でフタと本体がつながっている箱です。まず組版を箱の中に入れます。版にインクを付けて、フタの内側に印刷用紙をセット(はがせる糊でくっつける)します。

フタを閉め、板を載せて、上から押します。

フタは、木の枠にガーゼを張って、そのガーゼに厚紙を貼りつけています。最初、枠に厚紙を直接貼ったら、圧力が上手く伝わらなかったので、こんなことになりました。ややぶざま。でもこれで印刷できましたから!


ほら、印刷できてるー。新旧のひらがな、やっぱり違う母型だー。「ほ」が全然違うー。どこの明朝体だろー。いつもお世話になってる活字屋さんの明朝とも違うのかなー。濁音と半濁音のひらがなは落札したケースになかったから、新品で買わなきゃなんだよなー。カタカナとすてがな(小さいひらがな「っ」とか「ゅ」とか)は旧のケースにあるのを使うつもりなんだよねー。