手漉き紙〜パルプの準備

北区の王子にある紙の博物館で購入した紙すきキット。

このキットは、牛乳パックをパルプ化し、ハガキサイズの紙を作るための手順書や漉き枠等がセットになっている。数年前に購入し、一度(ハガキ10枚くらい作った)使用してからずっと放置されていた。今回は名刺サイズの紙を一度に6枚も漉ける(!)ように改良した漉き枠を自作して、牛乳パック名刺を作るのだ!

まずは、パルプの準備。牛乳パックを開いて、四分の一くらいにちぎり、鍋に入れ、ひたひたの水に洗剤(食器洗い用)を少し混ぜて、30分から1時間くらい煮る。牛乳パック用紙は、中層がパルプで、その両面をビニールがコーティング(というかラミネート)しているのだが、これはパルプ層に水を染みこませる行程。乾いたままだとビニールがうまく剥がれない。
鍋が冷めたら、紙の表面のビニールをはがすようにして、一枚の紙を二枚にする。パルプが露出するようにべろーんと。それを、塩素系漂白剤(紙に含まれる接着成分を分解する)を溶かした水に浸して一晩くらい置いておく。
漂白剤処理が終わったらパック紙を取り出し、新しい水で洗いながらビニールを揉むとパルプがほぐれてくる。ビニールを取り除き、パルプを収穫する。

とりあえず、今夜は漂白剤処理中(プールのにおいがするー)なので、名刺用漉き枠をこれから作ります。