手漉き紙〜乾燥のコツ

名刺サイズの紙が全部で90枚くらいできました。牛乳パック6パックくらいで。

で、漉いた紙を乾燥するのが結構難しいということを発見したので、忘れないように書いておきます。

まず、漉いた紙は、枠から布の上へ移します。布をたくさん用意しておいて、布と紙を交互に重ねて、上下を木の板ではさんで、圧力をかけて脱水します。


脱水のコツ

  1. 直接板ではさむと、木の色が染みて紙が黄色っぽくなるので、新聞紙一冊分くらいを布と板の間に入れるとよい。
  2. 上下の板をクランプなどではさんで圧力をかけて脱水する。斜めに置いておくと水が落ちやすい。
  3. 長時間脱水すれば良く水分が落ちるが、布目が残る。布目を残したくないときは、脱水は10分くらいで良い。その分乾燥に時間がかかる。


乾燥のコツ

  1. 脱水後、ガラス等のツルツルな板材に貼り付けて乾燥させると、平滑な表面ができる。
  2. でんぷん糊等が多く混入している紙は、完全に乾いてからだとガラス板からはがれにくくなるので、生乾き程度の時にはがして、仕上げの乾燥をするとよい。
  3. ガラス板に貼り付けても布目は残る。
  4. ガラス板に貼り付けずに乾燥させると、紙全体が波打つ。スルメみたいに。それはそれで作品になりそうだけど、印刷には向かない。