マンガの書体を調べてみた3

メーカー ダイナコムウェア
書体名 DFP相撲体W12

以下「聖☆おにいさん3巻」のネタバレを含みますので、隠します。

ブッダとイエスが、ひょんなことからとあるイベントに参加していると、隣にいたご婦人が話しかけてきた。そのご婦人の旦那さんからの言葉。実はその旦那さんというのが、知り合いの極道さん(1巻「サマージャム市民館」「秋の聖祭」、2巻「サンパツ沐浴ドランカー」参照)だったという瞬間。
書体の使い方は、極道さんの強い口調を、伝統的な太い筆文字で表現しています。極道さんの言葉全てが相撲体ではなく、普通の会話ではアンチゴチでしゃべっていますが、テンションが上がったときや「そのスジのモノ」らしい単語を使用するときなどは相撲体で男らしさを引き立たせています(1〜3巻共通)。

ちなみにこの極道さん、ブッダのセイントなマジカルヘアスタイル(螺髪)をパンチパーマと勘違いし、イエスの父(神)をどっかの組長と勘違いして、二人を一目置いた存在として接してくれる、数少ない下界での知り合いなのです。