祝、そして謎は深まる

活版岡田屋分店を開設して、早くも一周年を迎えてしまいました。こんなマニアで変態なブログを読んでくださって、本当にありがとうございます。ときどき(真夏とか)更新が滞ることもアルかと思いますが、これからもよろしくお願いします。

ということで、お祝いに買ってしまいました。
「フォントスタイルブック2008」

フォントスタイルブック〈2008〉 (Works books)

フォントスタイルブック〈2008〉 (Works books)


あまじょんさんで表紙を見たときには分からなかったけど、この表紙、ワッフルみたいな型押しの紙で、白抜き文字にはUV厚塗り(ニス盛り?)加工してあって、高級感がある。おぬし、なかなかよいではないか。

で、こんな(シロウトには不要な)マニアな本を買ってしまって、何に使うんだと言われそうなので、さっそく、とあるレシピ本の表紙や見出しに使われていたフォントを探してみました。
この本。「中島デコのマクロビオティック パンとおかず」あまじょんさんでは取り扱っていないみたいです。PARCO 出版から出ている本で、バイト先からお借りしました。このレシピ本の、各料理名がこんなフォントだったのです。

これ、やけに特徴的な仮名の形してるなーと思って、家に帰ってここぞとばかりに調べましたよ。そしたら「リョービ社 良寛MM(仮名書体)、ナウMM(漢字)」じゃないだろうかという結論に達しました(「フォントスタイルブック2008」を持っている人は、P166とP176を開いてね☆)。ただ、「コ」が違うのです。上の横棒の長さが、レシピ本では下の横棒と同じくらいの長さなのに対して、「フォントスタイルブック2008」の「良寛MMのコ」の方は下の棒の7割くらいの長さしかありません。タイプバンク社にも良寛という名のフォントファミリーがあるのですが、こちらの「コ」もリョービ社と同じプロポーションでした。こ、これは、どういうことなんだあぁ〜!

「フォントスタイルブック2008」を買って、いろんなフォントのことがよく分かるようになったはずなのに、初めて活用した瞬間から、フォントの謎が深まってしまった。あああ〜、どうしてなの〜、なぜかしら〜、答えはフォントの神様が〜、知っているかもしれません〜。唄ってみても分からない……