製本をいろいろやってみる

凸凹フェスタの前日に、都内在住の友人宅に泊まらせてもらいました。その友人Tは、製本講座を持っている講師でもあります。友人Tが、その講座の準備をしているというさなかに泊まってしまったため、わたしも多少お手伝いをすることに。

「ちょっとそこの折丁で、糸綴じやってみてよ。この説明書見て分かる?」
「折り本の糊つけやってみる? つけちゃいけないとこ、間違えないでできる?」
「革で表紙作るときにさ、この角の所の処理、やってみない? むずかしいかな?」

ということで、実験台生徒になって、わかりやすい説明の仕方や、間違えやすい所の指摘などをお手伝いしました。

一通り習ったあとで、わたしは名刺本の束見本*1を作ることに。名刺サイズに切った紙を折り丁にして、糸綴じし、見返しをつけたところで、先生からご指摘。
「これ、切らないでつなげると、手提げみたいでかわいくなるね」
そうだ、そうですね、せんせえ! 背をつけずに表紙をつけて、完成。「抹茶の手土産」と名付けよう。


さて、製本講座の流れで、様々な友人Tの作品を見せてもらいました。中でも印象深かったのが、封筒を糸綴じした本。本というよりは、ファイルというかフォルダというか。使い方としては写真とかハガキとかを収納するものになるのかな。でも、わたしもやってみたいと思いました。でも、封筒の中になにかステキなものを入れないと意味がないなと思っていたところで、ミラクルがおこったのでした。
「これ、処分に困ってるんだけど、いる?」
それは、友人Tのお父上が収集していたという使用済み切手の山。郵便局に勤めていただけあって、段ボール1箱という半端ない量。わたしは1袋頂いて、さっそく中身を拝見。ステキな切手が混ざってるよ! ステキなもの発見だよ! 封筒本を作るよ! ということで、昨日さっそく作ってみました。



最初に切手サイズの封筒をトレーシングペーパーでつくる。型紙に合わせて裁断した紙を折って、糊付けする。こういう、内職的な作業、得意ですから。大工仕事も得意だけどね。

できた封筒を糸で綴じる。表紙の背の部分に切れ目を入れておいて、封筒を縫い留める感じ。できちゃったよ。

ほら! 切手を入れてみたよ! かわいいねえ! 

この切手入り封筒本は、友人M*2に送りました。明日か明後日くらいには手元に届くと思います。

*1:本文用紙や口絵・見返し・扉など、実際の仕上がりと同じ材料・ページ数で製本した白紙の見本。

*2:うちのアダナの共同出資者